
広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由―フェルミのパラドックス
- 作者: スティーヴンウェッブ,Stephen Webb,松浦俊輔
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2004/06
- メディア: 単行本
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結構前に読んだんだけど、ふと思い出したので。
宇宙には膨大な恒星が存在するのだから、地球のような構成の星もまた膨大に存在し、さらには知的生命体も珍しくないはず。それなのに、宇宙人がいる証拠が全然みつからない。これがフェルミのパラドックス。
この本は、そのフェルミのパラドックスに対する回答を50個(!)挙げている。動物園仮説(地球はいわば自然保護区として宇宙連盟に保護されており、接触が禁止されている)や、この宇宙は他の知的生命体のシミュレーターであり、人間しか存在しない、などの奇想天外な答えがいっぱい。物理学、生物学、天文学、哲学、様々な面から答えが準備されていて面白い。
個人的には、自己複製を行う単純な生命は、かなりの割合で存在すると思う。ただ、知的生命体はかなりレアな存在なんじゃないだろうか。自我をもつ知的生命体は、奇形といえるほどレアな生命の形なのかも。